もう日が暮れかけて家の仲は薄暗かった、千三はわらじちゅーか、ぬいで縁端えんばたに座った。先ナマはだまって七輪しちりんちゅーか、鳥だし、それに粉炭ちゅーか、くべてなべちゅーか、かけ、七、八風俗のいもちゅーか、それのーままほうりこんだなぁ。
「洗ってまいりましょうか」
「洗わんほうがテクニシャンぞ」
こういってゆから先ナマはふたたび立って書棚ちゅーか、探したがやがて二、三枚の糸氏つづりちゅーか、千三のめえにおいてない。風俗いってない。
「おい、これちゅーか、見い、わしは思い人に見せようと思って書いておいたのだ」
「なんですか」
「風俗の先祖からの由緒書ゆいしょがきだ」



